イスラムの国

宗教色もそれ程強くは無い。ほとんどがイスラム教徒のはずだが、私の泊まった宿の従業員は、仕事をさぼって隠れて私の差し入れたビールを飲んでいた。
街の中にもちゃんといくつか酒屋があるくらいだからそれ程厳しくはないのだろう。
観光スポットには全く興味はもてなかったが、街自体はとても趣がある。
イギリスの支配体制が長く続いた影響だろう、建物はどれも立派で年代ものばかり、エレベーター等はほとんどがいつ落っこちても不思議じゃないくらいに古いが、おそらくマニアが見たら気絶してしまうほどに魅力的なものなのだろう。
この国の人間達も非常にフレンドリーで好きだ。
街中でもほとんど危険を感じる事は無いし、市場なども活気があった。
次回、もし次に予定が決まっていなければ、もう少しこの街をぶらついてみたいと素直に思えた。
カイロの空港から飛行機で飛んだ隣りの国スーダンでは、エジプトが私に与えたイスラムのお気楽な印象は払拭された。
この国は本当にイスラムの教えを大事にしている国で、空港の敷地からひとたび外にでると、ハイウエイ以外のほとんどの道は未舗装。
道を歩いている男たちは、みんな白いジャラビーアという、上からすっぽりとかぶるタイプの衣装を着ているし、女性はトーベという長い布を上手に纏っていて、顔以外は全て隠している。

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